パートナー(Eijis' black world)
第二章 bat boy
翌日…

ボクはカイトに今回の事件の情報をもらうために、昼間から“B・W”にいた。
「ほんじゃ、早速やけど今回の事件の黒幕を教えたる。」

「黒幕って、カイト、犯人知ってんの!?」

ボクは身を乗り出した。

「まぁまぁ、そう焦るなや。ちょっとこれ見てみ。」
カイトはカバンから一枚のディスクを取り出した。

「なんそれ?」

「これが今回の黒幕や。」
カイトはディスクをヒラヒラさせて言った。

ボクは頭の上に“?”が3つほど浮かんだ。

「コイツはオンラインRPGで“alone wars”という。内容は狂った世界に迷いこんだ主人公が狂った人々を倒して、その世界から脱出するっちゅうもんや。」
「それが今回の事件となんの関係があるんだ?」

「このゲーム実は死んだ和久井も持っとったんよ。」
「和久井が?でもゲームなんて高校生なら持ってても変じゃなくない?」

「普通のゲームやったらな。コイツは一般には発売されてへんし、しかも5万もすんねん。」

「ご、5万!?なんでそんなもんを和久井は持ってたんだ!?」

「おそらく和久井は実験体になったんや…」
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