パートナー(Eijis' black world)
エピローグ
その後すぐボクはB・Wを出た。

晃を守れなかった自分に怒りを覚えながら、スクランブル交差点で信号待ちをしてると、後ろから…聞いた事のある男の声がした。

「残念だったな。鳴瀬エイジ…」

ボクが振り返ろうとすると、背中にピストルらしきものを突きつけ。

「そのままで聞け。」

と脅してきた。

「何が目的だ?」

「別になにも要らないし、君を殺すつもりもない。ただ、事件の裏事情を教えてあげようと思ってね。」

「アンタが晃を殺したのか?」

「そうだよ。彼は余計な事をした。兄の事なんて忘れて黙って暮らしてればよかったのによ…」

「じゃあ、手紙をすり替えたのもアンタか?」

「そうだよ。草野晃の犯行である事を君に教えるためにね。」

「ざけんな!そんな事頼んだ覚えはねぇ!」

「まぁそう言うな。もう1つ、いい事教えてやるよ。クックック…。和久井の家を爆破して和久井の両親を消したのも俺だ。」

「なぜそんな事をした!?」

「やっぱりカイトも知らなかったか…和久井の親父は黒の世界の住人だよ。そして草野晃の兄、“bad boy”を殺したのも彼だ。でもまぁ…少々お喋りなのがいけなかったね…」


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