パートナー(Eijis' black world)
すると男は目を真ん丸にして笑い、こう言った。

「兄さん!あんたとんでもないヤツやわ!あははは…」

「何がだよ!」

「兄さん。あんた黒の世界の住人になれるわ。その光に溢れた目とは裏腹にあんたの心は闇に餓えとる。どや、黒の世界の住人にならへんか?」

「あんたの言ってる事は正しいよ…ボクの心は闇に餓えてる…ただ、犯罪者になる気はない!」

強い口調でボクは答えた。すると男は、

「そうか…ほんなら黒の世界にホームステイしてみたらええ。」

「ホームステイ?だから犯罪はしたくないってば!」
「まぁ聞けや。黒の世界の連中はな、ゲームクリエイターなんや。犯罪っていうゲームを自分で作って表の世界というハードで遊んでるだけなんや。ただ、それに飽きてきとる連中もいる。そこでや、兄さん!そいつらのゲームを攻略してみぃひんか?」

興奮して心臓の鼓動が早くなった気がした。

「つまり、そいつらの犯罪を暴いてけって事だよな?ただ、それにはハードの中にいたんじゃ暴けない、だから黒の世界にホームステイってわけか…」

「その通りや、兄さん!あんたやっぱ賢いわぁ。その顔からして答えは決まっとるようやな。」
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