あなたに願いを青春を…
真夏の出会いとランドセル
あの有名な漫画のように甲子園という舞台で幼なじみと青春を過ごせたら…


私にも幼なじみがいる。
二人とも真夏の同じ月に産まれ、家も近所。
まさに、あの漫画のようだった。
幼稚園から中学校まで同じクラスでずっと一緒だった。
でも、彼との思い出が思い出せるのは小学校の入学式からだった。


小学校の入学式。
同じクラスでショートヘアーになったばかりだった私を見て彼はこう言ったのだ。

聖也:「お前、男みたいだな(笑)」

瑠夏:「うるさい!猿‼」

聖也:「男!男!」

瑠夏:「むかつく!こらっ!待て聖也‼」

聖也:「べ~!待たないよぉ」

先生:「はい。皆さん席について下さい。」


これが彼との思い出の始まりだった。
彼は私より背が小さく、目はクリクリしていて大きくて、スポーツ万能、頭もよかった。
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