あなたに願いを青春を…
小学校5年生になり一度距離が離れていた聖也と距離が戻った。
いや、一度離れていたからか、少し前より近くなったような気がした。


聖也:「なぁ。賭けしよう。」

瑠夏:「えっ?賭け?」

聖也:「そう。次のテストの点数がいい方
が、ハーゲンダッツをおごってもら
うっていうの。」

瑠夏:「えぇ。やだよ。」

聖也:「何で?やろうよ。」

瑠夏:「だって…」

私は頭がよくなかった。ただ、最近かけはじめたメガネのせいで、周りからは頭が良さそうに見えていたみたいだった。
特に算数が大の苦手。
そして、聖也は算数が得意だった。
私はそれを知っていたのでこの負け勝負にのりたくなかった。

聖也:「やろう!決まり!」
「よっし!頑張るぞ!」

瑠夏:「えっ?ちょっ!待って!え~!?」


こうして、ちょくちょくテストの点数で賭けをするようになった。
結果は7:3といったところだろうか。
もちろん彼が7で私が3。
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