深紅の花に姫君《改装版》
「俺、18だぞ?まぁ、それなりに………」
「ううっ………私は初めてなのに………」
レインは、他の女の人を抱いたの??
なんか、悲しい………
「悪かったって。でも、心から全てを手にいれたいって思ったのは、お前が初めてだ………」
「レイン……」
「お前の初めてが、俺で嬉しい。もう、お前だけいればいい……」
レインは私の体に触れて翻弄させてくる。
その度に、甘い声が漏れた。
「んんっ……あぁっ…」
「愛してる………スイランっ…」
レインが私を貫く感覚。
この熱が、私とレインを繋げてくれてる。
この痛みも、全てが愛しい………
「このまま、お前とこうしていられたら………」
「レインっ………」
私もだよ………
あなたとずっと、こうしていられるなら……
そこは、楽園になる。
ランプの炎に照らされ、私達の影が一つになっているのに気付いた。
この影のように、溶け合えればいいのに………
そんな思いを抱きながら、お互いの愛を確かめ合うように、孤独を埋め合うように体を重ねたのだった。