深紅の花に姫君《改装版》
私は、私には今、何ができるの………?
今、必死に生きるために戦うレインに、彼らに何がっ!!
両手を握りしめ、必死に考える。その時ー……
『深紅の思いを………』
私の中で、声がした。それは、何度も聞いた、私じゃない私の声。
「深紅の………思い………?」
そうだ、あの時聞いた言葉とおんなじ。私の中にある深紅の思い。
『教えてあげる、あなたの生まれた意味、どれだけの希望が、あなたにはかけられているのか…』
「っ……えっ………?」
その言葉を最後に、私の視界はどんどんと闇に染まっていく。そして、私は闇の中へと落ちていった。