深紅の花に姫君《改装版》


『本来、アルバンテールとは世界を意味するわ。でも、次第にそれは変わり、アルバンテールは神の住まう天上に最も近い一つの国という概念が出来上がった』


それが、アルバンテール王国ができた由来………



『人は、世界の中に国を作り、それぞれに統治し始めた。でも、それが戦争を引き起こした』


理由は創造できた。
どの国が最も強く、他国より優れているのか。



分けられた大地は、自らが多くを治めたいが為に戦争を引き起こす。



『アルバンテールは戦火に包まれ、一面が燃えるような赤一色だったわ。それが、神々を失望させ、地上から神は去り、恩恵を受けられなくなったこの大地は、災害や疫病に襲われるようになった』



そんな………
それは、戦争があったばかりのこの世界には、とても酷い状況だ。



『人は、神を信じなくなり、神もこの大地を見捨てた。とても、悲しいこと………』



アリア様…………



この国を愛する気持ちから生まれたアリア様は、とても胸を痛めたはずだ。



『でも、アスランは違った。アスランは、神を信じ、この地に生きる人の力を信じ、必死に復興に力を注いだ』


アスラン・アルバンテール。私たちアルバンテール王国のご先祖様………

















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