深紅の花に姫君《改装版》


「お願い、今日は引いてほしい。それまでに、あなたを、納得させる答えを出すから」


お願い、母様………
もし、人とヴァンパイアが分かり合える世界があるといのなら、私を信じさせて!!


お願い、引いて!!


「ふぅん、面白いね。だったら、今日は引いてあげる。君とは、もう少し遊びたいから♪」


ヴァンパイアはニヤリと笑い宙で片手を上げる。


「僕の納得する答えを出せなかった時は、食べちゃうからねー」


ーパチンッ


そして、指を鳴らすと、ヴァンパイアの姿は煙のようにそこから姿を消した。


あとに残されたのは私とレインの二人きりだった。レインは、私の前に立つ。



「お前、刻印ってどういう事だ?」


やっぱり………聞かれると思ってた。
私は、どこまで話していいの?


それに、巻き込んでいいの?
この人を……


「あのなぁ、もし、巻き込みたくないとか思ってるなら、もうとっくに首を突っ込んでるから、今更だぞ」

「あっ……どうして……」


どうして、分かったの??
すごい、超能力………














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