深紅の花に姫君《改装版》
「レイン、今なんて……」
「ほら、手出せ」
レインは何かを隠すように私の言葉を遮った。
「うん、ありがとう。レイン」
その手を取ると、力強く引き上げられる。
すくにレインは背を向けて歩いていってしまった。
レイン………?
なんか、レインの様子がおかしい……
なんか、気にさわる事言っちゃった??
胸がもやもやする。
私、さっきからレインの事ばっかり考えてて、まさかだけど
、私、レインが好き……なのかな?
だとしたら、間違いであってほしい。
傷つくのは、分かっていたから………