深紅の花に姫君《改装版》


「レイン、今なんて……」

「ほら、手出せ」


レインは何かを隠すように私の言葉を遮った。


「うん、ありがとう。レイン」


その手を取ると、力強く引き上げられる。


すくにレインは背を向けて歩いていってしまった。


レイン………?
なんか、レインの様子がおかしい……


なんか、気にさわる事言っちゃった??


胸がもやもやする。

私、さっきからレインの事ばっかり考えてて、まさかだけど
、私、レインが好き……なのかな?


だとしたら、間違いであってほしい。
傷つくのは、分かっていたから………







< 58 / 219 >

この作品をシェア

pagetop