不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
後ろを振り向けば、いつの間にか来ていたアカリさん、ハルキさん、ツバサさん。
ツバサさんの後ろには、縮こまってる三村翔子がいる。
あの女1人に、光龍の幹部が勢揃い。
__「姫じゃねぇっつったって、”まだ”ってだけだろ?姫になるのは時間の問題だろ。」__
タカヒロが言っていた声が頭に響く。
…タカヒロ、ちげえよ。
もうあの女は____………
と、
『………………じゃない。』
静かだった物置部屋から声が聞こえた。
『私、姫なんかじゃない。てか、そんなのなりたくもない。』