不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「は?!おいアカリ!俺が寝ると怒るくせに!!」
「本当にツバサはうるさいな〜。アカリにもいろいろあるんだろーが」
「ハルキお前なに言っちゃってんの?!色々って何?!」
なんて騒ぐツバサくんを他所に、ハルキさんは、「さっ、こっちだよ」と、奥の部屋のドアを開けてくれた。
本当にいいんだろうか…
戸惑いながらも、入る前に振り返り、ハルキさん、アカリさん、ツバサさんの顔を見た。
そして
『(ありがとうこざいます…)』
と呟いてから、部屋に入った。