不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「じゃ、俺先行って車の準備しておくね。
リンちゃん、ご飯食べながらお母さんのこと教えてくれる?」
『えっ、あっ』
と、ハルキさんは部屋を去った。
みんなでご飯を食べに行くだなんて、私には初体験。
いつは薄暗いあの部屋で…
「しゃーねーな。身内探しなら俺も協力してやる。見つかったあかつきにはしっかり俺らに恩返ししろよ!」
『は、はい!!』
ツバサさんも、先に行ってしまった。
部屋に残ったのは、私とアカリさん。
「お前…どうする」
いきなり話しかけられて、ちょっとビックリした。