不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
#.04 学校
私は忘れていた。
彼らの元で生活をすることで、
アカリさんの匂いに包まれたベッドで眠ることで、
1番大事なことを。
忘れてはいけないことを。
自分が、
普通の人間ではないといことを。
…それは、彼らの元で生活するようになって1週間が経ったときのこと。
ハルキさんの一言によって思い出さされた。