不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
『あっ!それずるい…』
「はっ!知るか!勝てばいいんだよ!!」
私は昼間からいつものようにツバサさんとゲームをしていた。
私は基本、この大部屋から出ることはない。
行くとしたらこの大部屋の奥に繋がっているアカリさんの部屋。
アカリさんは別の部屋を使っているらしく、お言葉に甘えて今でもベッドは使わせてもらっている。
こんな幸せな生活をしてていいんだろうか…
時々、いつ終わりになるか分からないこの幸せが怖くなる。
このままずっと彼らのところに居るわけにはいかない。