君が教えてくれた事
大切なもの
「パパーっ!ママがにゅうにゅうくれなーいっ!」
鼻の穴を大きく広げ、眉に力を込め、唇を突き出し、自分の気持ちを一生懸命に伝え様とする。
「ひかり〜!パパに言ってもダメだよっ!」
「パパーっ!」
俺のかわいい天使。
俺はいつだって、光には弱い。
「リカ、牛乳ちょっとあげてよ?」
「ダメ!さっき飲んだばっかなんだよ?これ以上飲ませたら、お腹こわしちゃう。」
しゅんとする光を、“メッ!”っと睨みつけると、リカはそのままキッチンで昼食の用意をする。
「・・・パパ・・・」
「よしっ光、おいで!」
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