君が教えてくれた事
静かな俺の部屋で、リカの笑い声を聞きながら、二人でコンビニの弁当を食べる。
リカはいつも、嬉しそうに笑ってるんだ。
「歩太、抱っこ〜!」
仕事中とは違う、甘えた声と表情で、俺に向かって両手を広げるリカの腕を引いて、俺は自分の膝の上にリカを座らせる。
「リカの甘えん坊!」
リカが、俺の膝の上で、真っ直ぐに俺を見つめる。
吸い寄せられる様に、リカの唇に自分の唇を重ねた。
だんだんと、頭の中が真っ白になっていく。
リカの唇から伝わる温もりで、俺は夢中でリカを求めてしまうんだ。
時々リカは苦しそうに甘い声を漏らす。
その声がより俺の欲望をかきたてる。
欲望を満たすだけなら、一人でも充分だ。
でも、リカといると、欲望とは違う何かで俺を満たしてくれる。
「歩太、大好き
歩太、すごい大事
歩太、愛してる。」
真っ直ぐに俺の目を見つめて、リカは俺に想いを伝えてくれる。
俺は、そんなリカにまた唇をあてる。
愛しくて、可愛くて・・・
好きという感情が、溢れ出す。
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