君が教えてくれた事
トンネルをくぐる度に変わっていく景色が不思議で仕方なかった。
さっきまで見ていた海が遠くなったり、また近くなったり、見えなくなったり・・・
電車は確実に俺達を目的地に運んでいる。
今の1秒1秒が、楽しくて仕方がない。
見飽きるほど見たガイドブックをリカのカバンから探し出して、また見てしまう俺に、リカは呆れた顔を見せながらも、優しく頭を撫でてくれる。
やっぱり俺って・・・
リカの前じゃ、まるっきりガキみたいだ・・・。
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