君が教えてくれた事



しばらくすると、目的地に到着した事を知らせるアナウンスが流れた。



「歩太!着いたよっ!!」




いつも以上にはじけたリカの笑顔。



それを見られただけで、来たかいがあった。



でも、俺達の旅はまだ、始まったばかり。




この2日間で、たくさんの思い出を作る。




リカとずっと一緒に居られる。






電車を降りた俺達は、バスに乗って予約した旅館に向かった。




チェックインの時間まで、まだかなりの時間があった為、近くの軽食屋に入って昼飯を食べた。



地元で昔からやっているという小さな店。



初めて来たのに、なんだか懐かしい匂いがした。




店のおばちゃんに、すぐ海に行けると聞いて、俺達は近くの海に向かった。





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