君が教えてくれた事



念願の混浴。



フロントで鍵を受け取り、貸し切り風呂に向かった。




時間は30分しかない。




早く入りたいのに、脱衣所でリカはもじもじと恥ずかしそうにしている。



俺が浴衣を脱いで、パンツを脱ぎ捨てると、キョロキョロと目を泳がせる。



かわいい反応に、ついつい意地悪をしてしまう。



素っ裸でリカに近づき、リカの浴衣に手をかける。



「ちょっ・・・自分でするからっ・・・」



俺の手を掴んで、抵抗するリカの手を払いのけて、



「ダメ!リカ遅いっ!」



リカの浴衣に脱がせる。



もちろんパンツも。



すぐに俺の体をくるっと回して背中を押す。



「はっ早く入ろっ!」




もう見たって。





温かいお湯の中で、ひんやりとした空気が心地いい。俺の胸に背中を預けたリカが、



「歩太、気持ちいいね?」



とろけそうな声を出す。



「もっと気持ちいい事する?」



耳に唇をつけて、わざと小さい声でそう言うと、驚いた様にこっちに振り返ったリカの唇をそのまま奪った。




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