君が教えてくれた事



どれだけ残酷な事を言っているのかなんて、



リカの目を見れば分かるのに・・・



リカの目が見られない。




「歩太、なれないんじゃないよ!なるんだよ!歩太の子だよ?歩太がお父さんなんだよ?」




リカの必死な声も、俺の胸には届かない。




「俺は・・・愛せない。
どうやって愛したらいいか分からない・・・
・・・自信がない。」




幸せになれないなら、生まれて来ない方がいい。




俺の中で、なくなったと思っていた考えが、今は俺を支配する。




怖くてたまらないんだ・・・




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