君が教えてくれた事
「・・・送ってく。」
掴んだリカの腕があまりにも細くて、消えて無くなってしまうんじゃないかと思った。
黙って首を横に振ったリカの腕が、スルリと俺の手から抜けた。
パタンと静かに閉まるドアの音を聞いて、立っていられない程体が震えた。
「くそっ・・・くそっ・・・わぁぁーーっ!!」
狂ったように泣き叫ぶ自分自身を、殺してやりたい。
お前が死ねばいい・・・
お前が死ねーっ!!
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