君が教えてくれた事



離れてみて、実感する。



俺にとって、リカがどれほど大きい存在だったか。



今の俺の頭の中にあるのは、リカの事。


そして、それと同じくらいに子供の事も。






父親になるのが怖かった。



愛する事、守る事が


俺には出来ないって思ってた。



でも、今リカのお腹の中にいる子供の事が心配でたまらないんだ。



もしリカに何かあったら・・・


それが子供に影響する様な事になったら・・・




後悔しても遅すぎる。




子供が出来たと分かった時のリカの笑顔が、今までで一番幸せそうだったのに・・・



俺の言葉を聞いた時のリカの顔が、今までで一番悲しい顔だった・・・




こうなるまで気付かないなんて・・・



俺とリカの子供。



愛せないわけがない。




もし、リカが戻って来てくれるなら、俺は全力で守るから。


もう二度と、手離さない。



許されなくてもいい。




愛してくれなくてもいい。



だけど、大切な二人だけは、絶対に俺が守りたいんだ。




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