君が教えてくれた事
「歩太〜?」
冷蔵庫に手を伸ばすと、すぐさま呆れ顔をみせるリカから、光は逃げる様に、俺の足にしがみついて、隠れようとする。
「俺が飲むんだって・・・」
「もう〜っちょっとだけにしてよ?」
かわいいカップに牛乳をそそいで、光の小さな手にそっと持たせると、嬉しそうにゴクゴクと上手に飲むんだ。
「パパ、ありやと!」
口のまわりに、牛乳をいっぱいつけた光が、小さい歯を見せてニッコリ微笑む。
天使の笑顔。
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