君が教えてくれた事
「同情なんだよっ!お前みたいな、社会不適応者、誰も相手にしねぇーんだよっ!!」
「圭太っ!」
社会不適応者。
お前なんかに言われなくても、
「分かってるよ・・・。」
分かっていたはずなのに・・・。
俺は、こんな所に何しに来たんだよ。
頭、悪すぎるだろ。
俺はそのまま、部屋を出た。
「歩太、待って!!」
でもすぐに、リカが俺を追いかけて来たんだ。
「圭太が言った事、気にしないで・・・
・・・違うから。
同情なんかじゃないから。」
お前は、優しすぎるんだよ。
「あゆ「もう、ほっといてくれ!」・・・」
俺なんかに、構うな。
俺とお前は、違う世界で生きているんだ。
こうなる事、分かっていたはずなのに、俺はお前に近づきすぎた。
俺なんかに関わると、お前まで嫌な想いをする事になる。
傷付いた顔をするリカを、冷たく突き放す事しか出来ない。
お前を巻き込みたくないんだ。
.