君が教えてくれた事
「アイツ、マジで辞めてくんねぇかな?」
「アイツ、絶対に童貞だぞ!」
仕事中、わざわざ俺に聞こえるように、野上が言う。
そんな言葉を向けられるのも、慣れている。
バカにされる事も、笑われる事も。
反論した所で、状況が変わるわけもない。
変えたいとも思わない。
好きな様に言えばいいんだ。
俺は、自分の仕事をするだけ。
「圭太っ!いい加減にしなよっ!小学生じゃないんだから!」
リカは、俺を庇ってくれるけど、本当に必要ないんだよ。
アイツらが言ってる事は、間違ってない。
俺は、そう思われる生き方しか出来ないから・・・。
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