君が教えてくれた事



正直・・・



ここでのバイトも、限界かな?



そう思った。




でも、俺は辞められなかった。



リカが毎日、



“歩太、おはよっ!”




笑顔で俺に、そう言ってくれるから。





ここを辞めれば、もうリカに笑いかけてもらえない・・・



自分から、リカの事を遠ざけてるクセに、そんな事を考えてしまう俺は、やっぱりどうかしてる。



リカは、俺に同情してくれているだけなのに。



いずれリカも、俺の事なんて、気にしなくなる。




分かっているのに・・・。





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