君が教えてくれた事
愛しさ
体にドスっという衝撃を受けて、目を開けると、俺の上に体を乗せたリカが、顔を覗き込んで、
「おはよっ」
満面の笑顔を見せた。
まだ目の覚めきらない俺の腕を掴んで、リカは強引に俺の体を起こす。
テーブルの上には、出来上がったばかりの料理が並んでいた。
目を覚まして、料理が用意されているなんて・・・
素直に感動した。
ニコニコ笑うリカの頭を撫でると、嬉しそうに笑う。
料理を、口に運ぶ度に、目に熱いものが浮かび上がる。
隣のリカの顔を見ているだけで、喉の奥の方でグッと何かが込み上げるんだ。
リカにバレない様に、料理と一緒に飲み込んだ。
.