命の源
「弾けよ、ギター」




中々ギターに手を出そうとしない私に雄介がギターを押しつけた。




「嫌だよ」




私は、それを振り払う。




「何でこんなもの、弾かなきゃなんね〜んだよ。そんなにやりたきゃお前がやれよ」




私は、雄介を睨んだ。




「それじゃ、意味ねぇだろ。何時までも逃げてんじゃねぇよ」




雄介が強い瞳で私を見る。



それが何か・・・




ムカついた。




だから




「やってやんよ」




私は、雄介からギターを奪い、勢いよく掻き鳴らした。
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