命の源
皆がゆったりとした時間を体育館で共有している所、突然場違いの悲鳴が聞こえてきた。




1人、2人と続く悲鳴の連鎖にその場は、騒然となる。




「何?」




私は雄介と顔を見合せ騒ぎの中心を探す。




周りの人間がその場を遠ざけてぽっかりと空いた空間。




そこには刃物を持った30前後の男が立っていた。




「皆、殺してやる」




殺気だった目で刃物を強く握りしめた男。




「何?」





「何してんの?」




見覚えのある顔に生徒達は、益々混乱している。




この場に居る誰もがそう思ったはずだ。




・・何してんの?村上先生。
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