命の源
「危ないよ〜優」




近くに居た友達が声を上げる。




「そうだよ、だったら俺が行くよ」




雄介が私の腕を掴んだ。




その優しい手を、私は振り払う。




「いや、自分でまいた種だから、自分で決着つけるよ」




私はそう言うと、迷わず村上の元に進んで行った。




村上の視界に私が入る。




「宮近・・」




村上が一層険しい表情を見せる。




きっと今の村上にとって私がこの世で一番憎い存在に違いない。
< 147 / 195 >

この作品をシェア

pagetop