命の源
「つ〜かさ
宮近と夏木って何者?」




そんな声が聞こえる中、結果は散々だった。




夏祭りは途中で警察騒動にまで発展し、打ち切りとなり、生徒達は町のお祭り会場に流れていった。




その後、夏木と私は職員室に呼び出され、事情聴取をされる羽目になった。




花火の上がる音がする。




音しか聞こえない花火からは、何の感動も得られなかった。




「まぁ、結果
お前らのおかげで、村上先生は人を傷つけずに済んだのかもな」




学年主任の金田がそんなことを呟く。




それに私は苦笑いで答えた。
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