命の源
「なんでぇ・・?」




花火の打ち上がる音が私の啜り泣く声をかき消した。



夏の夜空に打ち上がる大輪の花に照らされた私達の表情は暗い。




あんなにはしゃいでいた雄介の表情をここまで暗くしたのは・・私。




私は、消えてしまいたかった。








この世には努力ではどうにもならないことがある。




それが恋愛だ。




恋愛を完全に拒否しているそんな私が誰かを苦しめることがある。




そうやって堪らなく切ないもの




それが恋愛だ。




この日、私がハルのブログを開いていた時、こんなことがあっていたなんて、知らなかった。
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