命の源
我が親ながら、考えの浅はかさには、絶句する。




「あんたさえ居なければ、私はもっと幸せになれるのに」




そう言って、時折泣き喚く母親の姿は今でも記憶から消えない。




「誰も好きで生まれてきたんじゃない。




いっそ、殺してくれ」



母親に八つ当りされる度にそう思った。




・・あれ




また、勉強しながら・・




泣いてるし




私は自分の頬を伝う涙を右手で拭った。
< 3 / 195 >

この作品をシェア

pagetop