命の源
でも、雄介は優しかった。



「・・好きなもんは好きだから?」




そう、大きな瞳で真っすぐ見つめてくる。




こんなん、世の中の女子の大半が落ちるわ。




でも、私は普通じゃない。



そんな目力、効かない。




「好きだからって教室でキスするか?」




甘い告白を打ち消すべく、私は話を本題に戻した。




「しょうがね〜だろ。いつのまにかしちゃってたんだから」




雄介は、昨日の出来事に少し罪悪感を感じている様子でうつむく。




でも私は、許さない。
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