命の源
「お前、東京の大学推薦なんだろ?




何で、んな・・勉強ばっかしてんの?」




雄介のがり勉ぶりにいつも一緒にふざけてばかりいる仲間は戸惑っていた。




「推薦だからって勉強しないで良いわけ無いだろ〜」



雄介は顔を上げそう呟く。



「まぁ、そうだけど」





「つ〜か、お前変わりすぎ」




雄介にじゃれつく仲間。




雄介は、笑顔を見せつつ、急に真面目な顔に戻り呟いた。




「・・だってさ、好きな奴が頑張ってんのに頑張らない訳にいかないじゃん」




雄介は、視線を教室の内側に向けた。




「はぁ〜何言ってんの?」




雄介の周りの騒がしさが教室中に伝染する。
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