叶えたい花。
今一緒にいんのは俺だが?
その帰り道、甲斐先輩とこんな話をした。
「先輩」
「…」
「先輩」
「…」
「甲斐先輩」
「あ?」
「手、痛いです」
「知るか」
そう言いながら、甲斐先輩は手の力を少し緩めてくれた。
「ありがとうございます」
「…、星は好きか?」
「月の方が好きです」
「あ?」
「明るい所にいても、雲に隠れても」
「存在してるってか」
「そんな感じです」
「ふーん?ばかじゃねぇの?」
「えぇ、そうですね」
「面白くねぇやつ」
「よく言われます」
「ただの幼なじみもお前みたいなやつのどこがいいんだかな。気が知れるぜ」
「そうですね、何でなんでしょうかね」
「ふん、ばかじゃねぇの?」
「聞き飽きました」
「仕様がねぇだろ、ばかなんだから」
「…バカじゃないです」
「じゃあアホで」
「先輩」
「…」
「先輩」
「…」
「甲斐先輩」
「あ?」
「手、痛いです」
「知るか」
そう言いながら、甲斐先輩は手の力を少し緩めてくれた。
「ありがとうございます」
「…、星は好きか?」
「月の方が好きです」
「あ?」
「明るい所にいても、雲に隠れても」
「存在してるってか」
「そんな感じです」
「ふーん?ばかじゃねぇの?」
「えぇ、そうですね」
「面白くねぇやつ」
「よく言われます」
「ただの幼なじみもお前みたいなやつのどこがいいんだかな。気が知れるぜ」
「そうですね、何でなんでしょうかね」
「ふん、ばかじゃねぇの?」
「聞き飽きました」
「仕様がねぇだろ、ばかなんだから」
「…バカじゃないです」
「じゃあアホで」