叶えたい花。

やっぱ年下は嫌いだ

 学校に着くと、昨日の私と甲斐先輩とのことがすごい話題になっていた。甲斐先輩のファンの視線が私に降りかかっていた。

「…」

 ため息を吐くと、

「先輩」

 と、めがねの上げる音と聞き覚えのある声が後ろからした。私が驚いて振り向くと、りょーくんがそこにはいた。

「りょーくん…」

 私のそんな反応に、りょーくんは少し驚いていたようだけど、りょーくんはこう続けた。

「あの…、大丈夫ですか…?」

 私はもちろんのこと

「何が?どうしたの?」

 と、返した。りょーくんは、

「いえ、広まっている内容が内容だったもので大丈夫かと…」

 と、私の心配してくれていたのだった。

「あ~、ありがとう。大丈夫だよ~」

 と、笑って誤魔化すと、

「大丈夫だ。心配すんな、後輩」

 と、甲斐先輩が突然、後ろから抱きしめてきた。

「せっ、先輩!」

「っ!!」

 と、私は甲斐先輩を怒り、りょーくんは顔を真っ赤にしてその場で固まってしまった。私はそんなりょーくんを申し訳無く見ていることしかできなかった。
 すると、

「すごいことなってんな」
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