叶えたい花。
 授業中もずっと喋ってそうだなって思いつつ、シゲの話を聞きながら授業の準備を始めていた。シゲはというと、

「他にもいただろーよ!あのヤンキーとか!あんの雌豚共とか!なんで俺なんだよ!おい!」

 と、相変わらず騒いでいるのだった。そんなシゲに私が、

「ほんと運無いよね」

 と言うと、シゲは何かを言いかけて、

「…。あのハゲオヤジがわざとやってんだよ!絶対そうだ!」

 結局、数学教師のせいにしたのだった。本当に嫌いなんだなって思いつつも、

「そうなのかしらね」

 と、私は言った。すると、

「なぁ、一緒に逃げようぜぇ。俺出たくねぇよ」

 と、シゲがわがままを言うと、授業をしに来た国語教師が、

「またあなたですか!授業妨害するくらいなら出て行きなさい!」

 と、怒鳴ったのだった。しかし、

「出れるなら出たいっつーの!」

 と、シゲは怒鳴り返したのだった。私はもちろん、全力で関わりたくなかった。
 でもシゲの行動は、なぜか私の成績にも関わるので、

「シゲ、落ち着いて」

 と、私はシゲのことをなだめようとした。
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