叶えたい花。
と、微笑み返した。
響さんは、
「うん…」
と言った後、こう続けた。
「二回目…だね…。一緒に帰るの」
私はというと、
「そう言えばそうですね。懐かしいなぁ」
と懐かしんでいた。
「一回目もこの時期…だったっけ…?」
「そうでしたね…。あのときは確か陽輝のインフルでしたね」
「そうそう…。今日は違うみたいだよ…?」
そう言えば陽輝が来ていない理由を聞いていなかった私は、
「あ、そう言えば陽輝はどうして?」
と、響さんに聞いてみた。すると、響さんも聞いていなかったらしく、こう返ってきた。
「あ…、えっと…。今日は…その…」
「あ、気にしないでください。特に気にしてないので」
と、私は言った。それに、
「それに陽輝も良い歳ですから、こういうことがあっても不思議じゃないですよ。きっと」
でも、響さんはこう言ってくれた。