We know
「……る、翔?…もう!翔ってば!!」
そんな声が聞こえて我に返ると、目の前にいる優奈が拗ねていた。
「さっきから何度も声かけてるのに…」
「…ごめん」
「で、どう?」
そう言ってくるっとその場で一回転してみせる優奈。
「…いいんじゃない」
「も~素直に"キレイ"って言ってくれたらいいのに」
「…うん」
白い、そのドレスを着た優奈は本当に綺麗で。
柔らかく微笑む彼女が、どこかあいつとよく似ていた。