We know

そう思った瞬間、頭の中に涙を流すあいつが出てきた。


希さんは、すでに亮二と奏多には連絡したと言っていたが、おそらく幸望にはまだしていない。


亮二も奏多も、きっと、それどころじゃないはずだ。


俺は希さんに


『幸望には俺から伝えます』


と言って電話を切った。


そして俺は幸望にメールを送った。


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To▷幸望

今から会えるか？
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すぐに返ってくるメール。


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From▷幸望

はい！会えますよ？
どうかしたんですか？
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そう返ってきた返事に、俺は時間と場所しか返せなかった。