詩【ウタ】
夢幻郷【ムゲンキョウ】
聞こえない匂い

見えない音


ただ全てが…愛しい…



そよぐ風

遠く届かない空は フッと笑った気がした


流れる時代…

どうして人は流されるのだろう

どうして流れることでしか 安堵出来ないんだろう…


どうして…



記憶が告げた

時代と人々が交差する運命の交差点


そこには僕がいて

世界があった


物語は語らなきゃ始まらないから


揺れる ゆらゆら揺れる


想いと願いは色褪せない


記憶の狭間で色褪せるのは…

きっと…

だから
僕は誓った


ただ…誓った




僕は歩いていた 不思議な空だった


でもきっと大丈夫 誰も悲しませはしないから


僕は 誰も傷付けはしないのだから



ふと恋しくなる


昨日の自分が


もういない 昨日の自分が

愛しい



時は流れる しょうがない


儚くとも 切なくとも

仕方ない…




世界が告げた

しがらみと喜びの帰る場所


月明りに染まる大地が綺麗だった


今はもう無い


僕だけが知る場所…


でももう僕も知らない場所


悲しくは無い



だから
僕は誓った


きっと…見つけるから…

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