空のギター
「おじいちゃん、おばあちゃん!電話繋がってるよ!!」
「……んん?今、亜美の声がしたぞ。」
「あら、じゃあ電話繋がっとるんじゃないの?」
亜美の呼びかけで漸く通話可能な状態になっていると気付いたらしい二人は、受話器の向こうで小さく笑みを洩らした。続いて祖父が、いつもより高いトーンを出す。それを聞いた紘達も、また一段と嬉しくなった。
「三人共元気かー?もうすぐ夏だから、風邪引かんように気を付けなさいよ。」
「はーい!じーちゃん達もね。こっちはねぇ、みんな元気にやってるよ!俺は仕事にも慣れてきたし、亜美と光も友達出来て、毎日楽しいみたい!」
「じーちゃん!光だよー!!今度帰った時、お刺身ごちそうしてね!!」
「おじいちゃん、私も元気だよ!おばあちゃんにもよろしくね!!」
三人が次々と喋るので、祖父は少々驚いたらしく、狼狽えた声を出す。しかし、久し振りに孫達の声を耳にして嬉しそうだ。
彼は「おばあちゃんに代わるから、声聞かせてあげなさい」と言う。紘達三人が「はーい!!」と答えれば、少し経ってから、懐かしい穏やかな声が耳を掠める。頭を撫でられるような、そんな感覚に陥った。
「……んん?今、亜美の声がしたぞ。」
「あら、じゃあ電話繋がっとるんじゃないの?」
亜美の呼びかけで漸く通話可能な状態になっていると気付いたらしい二人は、受話器の向こうで小さく笑みを洩らした。続いて祖父が、いつもより高いトーンを出す。それを聞いた紘達も、また一段と嬉しくなった。
「三人共元気かー?もうすぐ夏だから、風邪引かんように気を付けなさいよ。」
「はーい!じーちゃん達もね。こっちはねぇ、みんな元気にやってるよ!俺は仕事にも慣れてきたし、亜美と光も友達出来て、毎日楽しいみたい!」
「じーちゃん!光だよー!!今度帰った時、お刺身ごちそうしてね!!」
「おじいちゃん、私も元気だよ!おばあちゃんにもよろしくね!!」
三人が次々と喋るので、祖父は少々驚いたらしく、狼狽えた声を出す。しかし、久し振りに孫達の声を耳にして嬉しそうだ。
彼は「おばあちゃんに代わるから、声聞かせてあげなさい」と言う。紘達三人が「はーい!!」と答えれば、少し経ってから、懐かしい穏やかな声が耳を掠める。頭を撫でられるような、そんな感覚に陥った。