空のギター
夏の香り
この日の夜、Quintetの五人は“Sounds Good!”に二度目の出演をした。前回よりも落ち着いた様子で、しかし笑顔は絶やさずに登場した彼らに、ファン達が熱い声援を送る。
「Quintetの皆さん、お久し振りですね!」
「お久し振りでーす!!」
司会者の女性に全員が元気良く答えれば、歓声がより大きくなる。それだけで、レッスンの疲れも吹き飛ぶようだった。
「皆さん背が伸びましたよね!身長聞いても良いですか?」
「いや、俺だけ伸びてないんですけどね……」
Kouyaが言うと、会場が笑いに包まれる。言われてから眺めてみれば、確かに彼以外の四人は身長が伸びたように思われる。並んだ肩の位置が、数ヶ月前とは少々違うのだ。
「そうなんですよー、Kouyaだけ仲間外れなんです!あ、俺は167になりました!!」
Hiroが言うと、会場から驚きの声が上がった。成長期の男子は、少し見ない間にぐんぐん背が高くなってしまう。娘と番組観覧に来た母親達が、思わず「へぇー」と声を洩らしていた。
「他の皆さんはどうですか?」
司会者に尋ねられ、五人の顔がキョロキョロ動く。無言の話し合いの結果、まずKazamiが口を開いた。
「Quintetの皆さん、お久し振りですね!」
「お久し振りでーす!!」
司会者の女性に全員が元気良く答えれば、歓声がより大きくなる。それだけで、レッスンの疲れも吹き飛ぶようだった。
「皆さん背が伸びましたよね!身長聞いても良いですか?」
「いや、俺だけ伸びてないんですけどね……」
Kouyaが言うと、会場が笑いに包まれる。言われてから眺めてみれば、確かに彼以外の四人は身長が伸びたように思われる。並んだ肩の位置が、数ヶ月前とは少々違うのだ。
「そうなんですよー、Kouyaだけ仲間外れなんです!あ、俺は167になりました!!」
Hiroが言うと、会場から驚きの声が上がった。成長期の男子は、少し見ない間にぐんぐん背が高くなってしまう。娘と番組観覧に来た母親達が、思わず「へぇー」と声を洩らしていた。
「他の皆さんはどうですか?」
司会者に尋ねられ、五人の顔がキョロキョロ動く。無言の話し合いの結果、まずKazamiが口を開いた。