空のギター
「これは私の勝手な意見だから、批判する人も居ると思うわ。でも、私はもう生きることをやめたくない。この子に教えたいこと、まだ沢山あるもの。どうせなら、自分が生きたって証を残してから死にたいわ!」
そう言った瞳の笑顔には、どんな美しい花も敵わなかっただろう。“生きる”ことを強く意識した彼女は、何よりも美しい一輪の花だった。
誰からともなく拍手が起こる。その音で目を覚ました愛娘と視線を合わせ、瞳は「ねぇ、遥?」と優しく笑った。
「……瞳さん、ありがとう。私達も、一日一日を大切に生きます!」
「何だか生きる力が湧きました。雪那、これからも頑張ろうね!」
沙雪が笑顔で言うと、雪那は「うん!」と、凛とした声で答える。そんな彼女を見ていた沙雪は、何やら雪那に耳打ちしてきた。そのひそひそ話に、「じゃあ、ちょっとひとっ走りしてくるね!」と答え、ある場所まで駆けた雪那。戻ってきた時には、背中に彼女の“相棒”を連れていた。
「……あの、実は今、作りかけの曲があって。歌詞は一部しか出来てないんだけど、聞いてもらえますか?」
雪那の言葉にワッと歓声が上がる。雪那と沙雪は顔を見合わせて笑った。
そう言った瞳の笑顔には、どんな美しい花も敵わなかっただろう。“生きる”ことを強く意識した彼女は、何よりも美しい一輪の花だった。
誰からともなく拍手が起こる。その音で目を覚ました愛娘と視線を合わせ、瞳は「ねぇ、遥?」と優しく笑った。
「……瞳さん、ありがとう。私達も、一日一日を大切に生きます!」
「何だか生きる力が湧きました。雪那、これからも頑張ろうね!」
沙雪が笑顔で言うと、雪那は「うん!」と、凛とした声で答える。そんな彼女を見ていた沙雪は、何やら雪那に耳打ちしてきた。そのひそひそ話に、「じゃあ、ちょっとひとっ走りしてくるね!」と答え、ある場所まで駆けた雪那。戻ってきた時には、背中に彼女の“相棒”を連れていた。
「……あの、実は今、作りかけの曲があって。歌詞は一部しか出来てないんだけど、聞いてもらえますか?」
雪那の言葉にワッと歓声が上がる。雪那と沙雪は顔を見合わせて笑った。