空のギター
「じゃあ、今までの努力って全部無駄だったんだね……」
雪那が呆れたように言うと、頼星も「だな。何かすっげーアホらしい……」と溜め息をつく。直後、声を揃えて小さく笑い合った。光夜・風巳・紘は、そんな彼らをジッと見つめている。Quintetがこの先どうなるのかという問題が、まだ残っているのだ。雪那と頼星も、その問題をふと思い出す。五人の視線は、自然と硝子に向かっていた。
「……そんな捨て犬みたいな目しなくても大丈夫よ!雪那が事務所を辞める必要はないわ。」
硝子がにこやかに言うと、雪那を除く四人がワッと叫び、手を取り合って喜びを噛み締める。一方、雪那は半信半疑といった様子で、その目が硝子と高藤を行ったり来たりしている。
「……雪那、心配ないわよ。社長、あんた達のこと凄く気に入ってるの。余程手放したくないみたいよ!」
硝子はウインクをして、雪那に告げる。普通なら辞めろと言われるに決まっているのに、その必要がないとは。夢を見ているのだと、雪那は思った。
おもむろに、高藤の方へ顔を向ける。彼の口から彼の言葉で聞かなければ、きっと信じられないから。
雪那が呆れたように言うと、頼星も「だな。何かすっげーアホらしい……」と溜め息をつく。直後、声を揃えて小さく笑い合った。光夜・風巳・紘は、そんな彼らをジッと見つめている。Quintetがこの先どうなるのかという問題が、まだ残っているのだ。雪那と頼星も、その問題をふと思い出す。五人の視線は、自然と硝子に向かっていた。
「……そんな捨て犬みたいな目しなくても大丈夫よ!雪那が事務所を辞める必要はないわ。」
硝子がにこやかに言うと、雪那を除く四人がワッと叫び、手を取り合って喜びを噛み締める。一方、雪那は半信半疑といった様子で、その目が硝子と高藤を行ったり来たりしている。
「……雪那、心配ないわよ。社長、あんた達のこと凄く気に入ってるの。余程手放したくないみたいよ!」
硝子はウインクをして、雪那に告げる。普通なら辞めろと言われるに決まっているのに、その必要がないとは。夢を見ているのだと、雪那は思った。
おもむろに、高藤の方へ顔を向ける。彼の口から彼の言葉で聞かなければ、きっと信じられないから。