空のギター
「『えー!?』じゃなくて、もう決まったことよ!明日から頑張ってね!!」
硝子はウインクを一つ残し、にこやかに言った。複雑な表情をした紘を認めると、途端に「紘!そんなんじゃこの世界はやって行けないわよ!!」という威勢の良い声を飛ばす。絋は「はぁい……」と返すしかなかった。
「雪那と頼星もボーッとしない!落ち着いてるのは光夜と風巳だけね……」
呆れたように言う硝子。雪那と頼星は先程から二人で、芸能界を甘く見すぎていたことについてボソボソと語っていた。
「いや……俺らも十分驚いてますけど……」
「驚きすぎて逆に冷静になっただけです……」
光夜と風巳が呟くと、硝子は大きな溜め息をついた。聞く人が憂鬱になる程に、長い。
「あら、そう……とにかく明日の朝10時、ここの三階のダンスレッスン室に集合ね!当分のレッスンのスケジュールを渡しておくから失くさないように!!」
五人にスケジュールの書かれた紙が渡される。「じゃあ今日は解散!明日から頑張ってね!!」と言ってにこやかに席を立つ硝子。ドアがバタンと音を立てた瞬間、五人は絶妙なタイミングで揃って溜め息をついた。
硝子はウインクを一つ残し、にこやかに言った。複雑な表情をした紘を認めると、途端に「紘!そんなんじゃこの世界はやって行けないわよ!!」という威勢の良い声を飛ばす。絋は「はぁい……」と返すしかなかった。
「雪那と頼星もボーッとしない!落ち着いてるのは光夜と風巳だけね……」
呆れたように言う硝子。雪那と頼星は先程から二人で、芸能界を甘く見すぎていたことについてボソボソと語っていた。
「いや……俺らも十分驚いてますけど……」
「驚きすぎて逆に冷静になっただけです……」
光夜と風巳が呟くと、硝子は大きな溜め息をついた。聞く人が憂鬱になる程に、長い。
「あら、そう……とにかく明日の朝10時、ここの三階のダンスレッスン室に集合ね!当分のレッスンのスケジュールを渡しておくから失くさないように!!」
五人にスケジュールの書かれた紙が渡される。「じゃあ今日は解散!明日から頑張ってね!!」と言ってにこやかに席を立つ硝子。ドアがバタンと音を立てた瞬間、五人は絶妙なタイミングで揃って溜め息をついた。