空のギター
挨拶した織春が、ステージ袖へと消えていく。その後の「織春ちゃん、ありがとうございました!では、次が最後の曲ですね」というKouyaの声に、会場から「え~っ!?」という不満の声が多数洩れた。
ファン達がライブの終わりを惜しんでくれている。五人はゆっくりと会場を見渡した。“まだまだ足りない”という顔付きばかり。無意識の内に、笑顔になっていた。
「最後の曲は、もう一回『Go for it!』!みんな、ついてこいよー!!」
Kazamiの声に、全てのファンが大きく叫ぶ。これが最後だと言わんばかりの騒ぎようだ。そんな彼女達へ、五人も心を込めて歌を贈る。“来てくれてありがとう”、“また会おうね”。その言葉を何度も叫び、ステージを走り回る。彼らは最後まで、笑顔を絶やさなかった。
悲鳴にも似た大歓声を受けながらステージを降りた五人の背中を、いくつもの「アンコール!!」という声が叩く。驚いて顔を見合わせる五人。まさかこんなことになるとは思っていなかったのだ。そうしている間にも、その声は次第に大きくなっていく。どうすれば良いのか分からず舞台裏で狼狽える五人を、硝子とスタッフ達の笑顔が優しく包み込んだ。
ファン達がライブの終わりを惜しんでくれている。五人はゆっくりと会場を見渡した。“まだまだ足りない”という顔付きばかり。無意識の内に、笑顔になっていた。
「最後の曲は、もう一回『Go for it!』!みんな、ついてこいよー!!」
Kazamiの声に、全てのファンが大きく叫ぶ。これが最後だと言わんばかりの騒ぎようだ。そんな彼女達へ、五人も心を込めて歌を贈る。“来てくれてありがとう”、“また会おうね”。その言葉を何度も叫び、ステージを走り回る。彼らは最後まで、笑顔を絶やさなかった。
悲鳴にも似た大歓声を受けながらステージを降りた五人の背中を、いくつもの「アンコール!!」という声が叩く。驚いて顔を見合わせる五人。まさかこんなことになるとは思っていなかったのだ。そうしている間にも、その声は次第に大きくなっていく。どうすれば良いのか分からず舞台裏で狼狽える五人を、硝子とスタッフ達の笑顔が優しく包み込んだ。