空のギター
──それから数日後。Quintetと硝子が集まるS.S.Gの談話室を、Trickstersの二人と工藤が訪れた。事務所は違うが、芸能界の先輩である二人を前にして、五人は固まってしまっている。
自分達より年上である20代の彼らは、服装やオーラなども全く違い、黙っていても大人の色気と威圧感を醸し出していた。瞬きさえ忘れてしまったのかと思えるような五人を見て、彼らは思わず吹き出した。
「ちょっ!君ら緊張しすぎだって!!」
「おいヤス、笑うんじゃねぇよ!失礼だろ?」
「そういうお前も笑ってんじゃん!」
蓋を開ければ、何とまぁ少年のような笑顔とやり取りだろう。ステージでキリリとした表情や妖艶なパフォーマンスを見せているとは、とても思えない。呆気に取られる五人と感心する硝子を見て、紺色のスーツに黒のネクタイ姿の工藤が「いつもこうなんですよ。仕事中とは大違いでしょう?」と微笑む。硝子は「ウチの子達も、いつかはこうなってくれると良いんですが」と呟き、彼に笑みを返した。
爆笑していた青年達も、漸く治まったらしい。二人は姿勢を正し、五人と硝子へまっすぐ目をやる。二つの視線は吸い込まれそうに艶(あで)やかだった。
自分達より年上である20代の彼らは、服装やオーラなども全く違い、黙っていても大人の色気と威圧感を醸し出していた。瞬きさえ忘れてしまったのかと思えるような五人を見て、彼らは思わず吹き出した。
「ちょっ!君ら緊張しすぎだって!!」
「おいヤス、笑うんじゃねぇよ!失礼だろ?」
「そういうお前も笑ってんじゃん!」
蓋を開ければ、何とまぁ少年のような笑顔とやり取りだろう。ステージでキリリとした表情や妖艶なパフォーマンスを見せているとは、とても思えない。呆気に取られる五人と感心する硝子を見て、紺色のスーツに黒のネクタイ姿の工藤が「いつもこうなんですよ。仕事中とは大違いでしょう?」と微笑む。硝子は「ウチの子達も、いつかはこうなってくれると良いんですが」と呟き、彼に笑みを返した。
爆笑していた青年達も、漸く治まったらしい。二人は姿勢を正し、五人と硝子へまっすぐ目をやる。二つの視線は吸い込まれそうに艶(あで)やかだった。